■WJ23合併号・DEATH NOTE全頁感想■

あーもうコレは…最終回だねェ…。
と思った今週号のDEATH NOTE。感想を書きながらも胸にさまざまな感慨が。

ところで西尾維新がノベライズ〜!
広告の文章を読む限り、本編をなぞるものではなく、番外編っぽいですね。
Lの過去の事件(ウエディ・アイバーとのエピソード)あたりではないかと思うのですが…。
  (追記:忘れてました、ロサンゼルスBB連続殺人事件って南空ナオミが関わったやつですね)
最近の西尾さんの作品って、変なブンガク気取りが入っちゃってるのがちょっと不安なんですけど
(「ニンギョウガニンギョウ」のあたりのメフィスト掲載作品群はは気恥ずかしくて読めなかった…)
原作付きであることがうまく作用して、ハッちゃけた小説になっていればいいなあと期待しています。

1p目 死にかけ月…まだ「殺せー」 って騒いでるよ。往生際が悪い…。
相沢の台詞のフキダシの陰になってる松田…活躍したのにフキダシの陰…。
その後ろのちまっこいニアがさりげなく可愛いな。
2p目 扉絵はリューク。
(デスノートの公式主人公はリュークだというのは結局本当だったのかしら?)
タイトル上のアオリ文句が絵の落ち着きに対して妙に浮いてるな。
「夜神月、咆哮!極限緊張センターカラー!」
…アオリを書いてるお前のテンションが極限だよって思いました。
3p目 追い詰められた月が最後に取った行動は…リューク頼り…!
アイタタター! これには正直ガックリです。
「人間って面白い」から月に憑いていたリュークが、これだけ月の無様な負けっぷりを見て
月に加担するとは思えませんよ。
ミサに対するレムとは違って、リュークはもっとその辺りドライだと思います。
でも、後はリュークに頼むしかないって気持ちもまあ、わからんではないが。
4p目 そういえばリュークは死神なのだから、自分達をいつ殺してもおかしくなかったのだと
今になって気付いたかのような相沢・伊出の恐怖の表情。
それに対して、ニアの反応は冷静ですね。
5p目 「た…頼む」 とか「もう おまえしかいないんだ」 とか
そういう言い方がより一層リュークの興味を失わせているのだということを
月はもう気付けないのでしょうね。
かつて最高潮だったときは、死神レムをさえ謀略に嵌めて消し去った月ですから、
もちろんリュークだって自分のことを…という思い上がりがあったのかもしれません。

3コマ目でリュークが出したペンは、ジェラスやレムのものとよく似てますね。
ノートの表紙に英語の「DEA」が見えるけど、今持ってるリュークのノートって
回り回って第1話で月が拾ったあのノートなんだっけか。
記憶を失ったときの月の策略のあたりですっかり混乱したままの私…。
6p目 リュークに銃弾は効かない…バスジャック犯のときを思い出します。
ノートのほうも、リュークの遺志で人間が触れたり触れなかったりするんですね。
そういえば、リュークの顔がずいぶん恐ろしく描かれているように思います。
Lと戦ってた頃の愛嬌のあるリュークに比べると、劇画的な描写というか。
実際にリュークが死神として人を殺す場面だから、敢えてそうしているのでしょうね。
7p目   「ざぁまぁーみろ ニア」 …ってお前は小学生か。
  「いや 死ぬのは ライト おまえだ」
  「!?」
おおお! やっぱりリュークは月を見捨てましたか!
ついにこのときが来てしまったという気持ちです。
8p目 月の名前が書かれるデスノート…!
あ、ペンのボコボコ模様はドクロだったんですね。
9p目 月の転倒っぷり、まさに無様! 「ドデ」 という擬音も情けない。
「お前は終わりだ」 と言われてしまいましたね…。
もしもの話、ここで月が自力で更に何か策を講じようとしていたなら
リュークの反応は違っていたのかもしれませんが…。

ただ、最後の「色々面白かったぜ」という台詞はウソじゃないように思いました。
リュークはリュークなりに、月に何かしらの特別な感情はあったのでしょう。
ただ、それは死神の感覚での「特別」だったんだなあと。
10p目 「死にたくない」 とか言い出しましたよ月は。
何だかもう、敗北が決まって以降の月の無残さを見ていたら可哀想になってきたよ…。
キラが敗北するエンドになるのは、ジャンプ連載漫画という性質上間違いないと思っていたし、
大量殺人犯キラの敗北を、できる限り無様に描くだろうことも予想していたけれど、
月自身は、最後まで「自分は神である」という矜持を抱いて滅ぶんじゃないかと思ってたので
この、何もかも台無しの悪あがきっぷりは意外でした。

こんな駄目駄目な人にLは負けたのかと思うとちょっと悲しくなりますね…。
11p目   「みっともないぞ ライト
   いや おまえらしくない」

…まったくです。「死にたくない 牢獄もいやだ!!」 の辺りなんて特にひどいや。
でも月、さりげなくリュークに触れていますよね。
リュークの意思で、人間が触れられるようにしているわけですから…
これは一応、月とのお別れに対するリュークのけじめみたいなものなのかな?

こういう表現を使うと誤解を受けるかもしれないのですけれど、
リュークがここで月を殺したのって、
「リュークが好きだった月じゃなくなってしまったから」
なのかもしれないなあ、と思ったりしました。
12p目 一度名前を書き込まれたものの死は取り消せない…。
読みきり版デスノートでは、デスイレイザー(だっけ?)という取り消しアイテムがありましたよね。
読みきりでは、そのアイテムのお陰で少年は正しい(?)道を選ぶことができたのですが
こちらのデスノートは、取り消すことができないから悲劇が待っていた…。

松田が思わず月に話しかけようとしてしまう場面、私は共感しながら読みました。
殺そうとして反省し、いざ相手が死にそうになったら同情…。
多分私もそういう行動になってしまうんじゃないでしょうか。
Lやニアのようには当然なれないし、相沢や模木レベルの達観も無理っぽい。
松田は最後まで「ごく普通の人間の視点」の代表だったのだと思います。
13p目 デスノートでたくさんの人を殺しまくった月の最後がノートで殺されることだったのは、
まさに因果応報という感じですね…。
場面はリュークと月の初対面の回想に入りました。
あの時「死んでからのお楽しみ」 なんて言われた月にとっては、
まだまだ「死」なんてずっとずっと先のことだったんでしょうね。
14p目 第1話の、あのときの会話の続きがここに!
ああ…DEATH NOTEはこれで締めに入ってるんだなーとしみじみ思いました。
月がまだ幼さを残しているし、悪人顔になってないし、
きちんと「あの時」の顔に描かれているのに驚きました。やっぱ小畑先生はすげーや。
15p目 「死は平等だ」

あのとき、そんな会話が交わされていたんですね。
長いようで短い(4〜5年か)月のキラ人生が、そのリュークの言葉のともにあったと思うと
何だか感慨深いものがあります。
そして、その言葉どおり、今まで殺したものと同じ「死」が月に迫っている…。
あーもー、それにしても往生際が悪いし。泣くなよ!
16p目
17p目
16p目が1コマ「ドクン」 ではさすがに感想も書きようがないので、見開きまとめて。
月の最後のことばは「ちくしょう」 ですか…。
見事なカッコ悪さ。

死亡の時には月でもやっぱり肌の色がスクリーントーン貼り状態になるんですね。
…うん、今更だってわかってる。でもね、でも…
L死亡のときは目も閉じてたし、肌にトーンもなかったんだよね…。
あれは何か意味があったのかなあって…未だに…思うんだよね…。
18p目
19p目
こちらも見開きなのでまとめて。
といいますか…見開きまるまる死体のアップだと思うとすごいなあ。
これで月は死亡、本当にDEATH NOTEは終了ですね。感慨深いです。
20p目
21p目
ここも見開き…。
真っ黒! 驚きの真っ黒!
でも、全然手抜きに見えないのがすごいですね。
この真っ黒が必然に思えるのは、ネームの力と今までの手抜きがない作画の積み重ね故か。

人間は、
いつか必ず死ぬ。

死んだ後にいくところは、
無である。


これ、ネームに書かれてたモノローグかな? ナナメに入ってるから編集のアオリかしら。
月が「無」に帰してしまったので、私も含めて予想している人もいた
「月は最後、死神になる」オチもなく、ただ消えていっただけ。

終わるんだなあ…。

■ 次号「完」を予想! ■

こうなってしまったら、次回は最終回でほぼ決まりでしょう。第3部もなさそうな気がします。
デスノートの力を使うものにここまでの末路を描いておいて、
もう一度最初から、ノートを手に入れた人間の物語を描くのは難しいと思います。

映画化のタイミングで何で連載終了なのー? という疑念もありましたけど、
考えてみたら「人を殺せるノートで犯罪者皆殺し」という、映像化するには不穏なテーマの漫画です。
原作はキラを肯定していませんよ、殺人者は滅ぶオチの作品なんですよ〜ということを
封切前にハッキリさせておくべきだと判断したのかもしれないなあと思いました。

さて、月は死亡。死後の世界などないとリュークの口からも語られたため、
エピローグが死神になった月…という展開にはまずならないことがわかりました。
やはりラストは、人間サイドの後日談を描くんじゃないかなあと思います。

ミサや魅上、粧裕、松田そのほかの捜査本部の人々、マスコミの動向、ワイミーズハウス、流河旱樹…
描いてほしい「その後」がありすぎて、1話に収まるとはとても思えません。
私としては、先週号の予想で書いたように、松田視点で静かに物語を締めて欲しいです。

第3部はもうなくていいや…。
デスノートという道具を使った者にきっぱりとこういう末路を描いてしまっては、
キャラ変えて世界を変えて仕切りなおしをしたって、もう意味がない気がするんだ。


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