■WJ24号・DEATH NOTE全頁感想■
いろいろ言いたいことはあるけれど、
楽しい日々を過ごせました。
デスノート全頁感想、最終回です。
| 1p目 | 死神界の風景。 1コマ目で仲間達のほうに歩いていく後姿はリュークですよね。 (私のジャンプ、印刷がかすれてて1コマ目付近が判別しにくくて…) リュークは地上での役目を追え、また退屈な死神界に戻ったんですね。 またあのマズいリンゴを食べたり、ルールが良くわかんないギャンブルして暮らすのかな。 月が勝つにしろ負けるにしろ、人の命が有限である以上 いつかは終わる地上での生活だったわけですが、 一旦あんな「面白!」な日々を送ってしまったら、 死神界での今後の日々って、よりいっそう退屈に感じるんだろうなあとか思いました。 また死神大王をたぶらかしてノートを落としたりとかしないのかしら。 |
| 2p目 | 扉絵。すっげー画力のリンゴの絵です。 リンゴはリュークの好物でキーアイテムだったと同時に 人間にとっての「楽園喪失」の象徴ですから、意味深ですね。 |
| 3p目 | 1年経ってるー! …やっぱり、ある程度時間が経過してから「あのとき」を振り返る形で作品をまとめるのか。 ひどい渋滞、路上で怒る男性、風紀の乱れた女子校生、 それを不愉快そうな表情でやり過ごす松田と伊出。 …キラがいなくなってまた世の中は混沌としてきたって表現なのでしょうけど、 ぶっちゃけ昼間の道端でこんな都合よくヤな光景にぶち当たらないよね。 こういう作者の恣意的な描写って気になるんだよなあ…。 |
| 4p目 | さらに暴走族来たー! このくらい連発しちゃったら「キラが現れる前の世界」より遥かに悪くなってるでしょ。 松田もそりゃヘコむってもんですよ。 |
| 5p目 | 場面変わって警察庁。うわっ何だこの情報密度(ツッコミ所)の多いページは! 相沢が出世! ロジャーがワタリに就任! ニアがLに! オモチャがパワーアップ…じゃなくてチョコ食べてる! ニアがチョコを食べてる場面は、何となく その場のネームの勢いでメロを殺す展開にしてしまった大場先生が 精一杯フォローを入れた結果…という風に取れなくもありませんが、 Lの意思を継いだニアの中にちゃんとメロも居るのだと思わせてくれたこのコマは あってよかった…と思います。 出来れば、こんなささやかなひとコマでも構わなかったので、ちらっとだけでも 街のポスターにミサミサが映ってるとか… 元気そうな粧裕からの絵葉書が夜神総一郎の遺影に添えられてるとか… 今もせっせと事務作業に追われているジェバンニとか… そういう場面があったら良かったのになあ。 |
| 6p目 | 相沢から伊出・松田にも連絡が。 もとキラ捜査本部の面々は、今でも共に行動しているんですね。 やはり、命を懸けて(比喩ではなく本気で)戦った、いわば戦友ですからねー。 そういえば日本を含め世界各地の警察の多くは、表立って公言はしていないものの 一旦はキラ支持の立場を取っていましたよね。 キラが消えて裁きが止まってからは、さぞや内部で混乱があったことでしょう。 そんな中、率先して立ち上がり、警察を取りまとめたのが 反キラの姿勢を覆すことなく立ち向かっていた、相沢たちだったのかも。 …などという、空白の1年を妄想してみたりしましたよ。 |
| 7p目 | L=ニアの指揮という話に、すっかり士気が下がる(ダジャレじゃないよ)松田。 会話の中でサラリと魅上死亡が触れられて…うわ、魅上可哀想。 登場したときは、かなりの天才肌に描かれていた上に 月にはなかった「過去の境遇」「デスノートを使う必然性」まで描かれていて もしや、月が負けた後の新キラになるキャラクターなのでは? とまで思ったものですが…。 |
| 8p目 | ニアが魅上を操っていたというのは予想してなかったな。 ただ、ジェバンニが一晩でやってくれたノートの異変に魅上が気付かなかったのは 「ありえねー」と多くの人が思ったでしょうから、そのフォローの意味もあるのかな? |
| 9p目 | ノートは燃やされてたんですね。 どっかに保管して研究…とか、実はニアが持ってるというオチなら もしかして続編もありえるかと思っていましたが、 燃やして消去では続けようがないね。本当に終わるんだなあデスノート。 「月くんには どっちか わかっていたのかもな…」 という台詞がよくわからなかったのですけど…。 「ニアが魅上を操っていた」ことを月がわかっていたのなら 決戦のときの月が魅上に全幅の信頼を置いていたのがおかしいし。 最後の最後まで読解力不足を露呈してしまってスミマセン…。 |
| 10p目 | 延々と自分の推理を語り続ける松田。 正直言って、メロを動かしたまで言い出すのは穿ちすぎでしょう。 ただ、この場面は、松田の推理の信憑性を取りざたするというよりも、 事件から1年経っても、まだ「あの時実はこうだったんじゃないか」と 誰かに語り続けずにはいられない(たとえそれが無茶な論理であっても) 松田の中に残された引っ掛かりを表現してるんだろうなあと思います。 デスノートの結末を読んだ人たちの、何とも釈然としない読後感を、 松田が作品内で代弁してるように、私は思えました。 |
| 11p目 | メロが動くと予想して、ニアが行動していたとは思いたくないな。 だって、そこまで予想していたんなら、ニアはメロが死ぬことだって予想してたはず。 魅上を操って殺してみるのはありえるかも…と思ったけど、 メロとニアは、もっと特別な関係(変な意味じゃなく)であって欲しいと…。 …これも結局「推理じゃなく願望」ですよね。 |
| 12p目 | 「おまえ 月くんを 好きだったろう?」 そうなんですよね! 我々読者にとってもこれに尽きると思うのです。 みんな月を好きだった。彼の言動に萌えたり燃えたりしていた。 でも、月がしていたことは結局ただの大量殺人だったので、 少年漫画という枠組みの中では、彼を勝利させるわけにはいかなかったのです。 だから月は最後、ガッカリするほど無様に死んでいったわけで、 読者は「何故こんなことに!」「どう解釈すれば納得できるんだ」と喧々諤々したくなってしまう。 そういう気持ちを松田に投影して描いているのだと思うと、 私は、迷う松田の視点で最終回を締めたのは、あながち的外れではなかったと思うのです。 …まあ、とは言え全体的に駆け足の最終回だったことは否めませんけどね。 |
| 13p目 | 「これでよかった」 と言い切れる伊出は、強いと思います。 松田だって、それはわかっているんだけど、 それでもどうしても、ウダウダ言ってしまってるんだと思います。 話は本編から逸れるんですけど、書くタイミングがないのでここで無理矢理書きますが、 月って、それでも最初は本当に「世界のため」に頑張ってたのだと思います。 ヨツバ編のとき、火口が裁く姿を見ていたレムが 「夜神月は 自分のためではなく あくまでも人間界を良くするために ノートを使っていた…」 と言って、月に好意を抱く場面がありました。 確かに月はあの時、カリスマ性みたいなものを放っていたのだと思います。 それが崩れたのはどこかと考えるに、私はヨツバ編の最後、 月が記憶を取り戻して「計画通り」 と言ったあたりじゃないかなあと思います。 ノートを一旦手放して、また手に入れるあのときの計画は、 当時も色々議論されましたけど、やっぱちょっと無茶じゃなかったかなーと感じます。 きっと月もそう思ってて、それでもあの時は一旦ノートを放棄するしか手はないから ある意味賭けのような気持ちで、あの計画を敷いたんじゃないかな。 それがうまく成功して、まんまとレムもワタリもLも葬った。 あのときに月は、何か敷居を越えてしまったんだと思います。 「(これだけ上手くいくんだから)自分は神だ」と思っちゃったんじゃないのかな。 そして、その気持ちが、魅上や高田を手駒のように使い捨てていく行為に繋がったり、 最後、慢心のあまり(神は勝つに決まってると思うあまり)様々なミスを犯すことに繋がったのかな。 第1部は、月が神となっていく物語で、 第2部は、神が堕落していく物語なんですよ。 |
| 14p目 | あー話が逸れた逸れた。本編の感想に戻ります。 …山本って誰? 今までに出てきてないですよね、山本。 「新世代の若者だって頑張ってる」ことの象徴として出てきたのかな? 松田と妙に仲がいいー。というかイジれる後輩ができて嬉しいんだと見た。 山本たちの前では妙に明るく振舞う松田、ちょっと無理してんのかな。 こんな風に本心を少しずつ誤魔化しながら生きていくのも、またひとつの人生ですよね。 |
| 15p目 | 場面変わって月の夜、どこかの山中? 最初は「死神界! 死者の行列! シメは月だったのか! いやLか!」と 妙に興奮してしまいましたが、それはありませんでした。残念なような…。 |
| 16p目 17p目 |
見開き。この人たちは服装からしてキラ信者ですよね。 顔つき・目や髪の色を見ると、外国人っぽい…。 夜の月と、手元を照らす蝋燭の光。 赤ちゃんや幼児までいるのに、地味にゾっとしました。 |
| 18p目 | 行列の中から、一人歩み出てくる場面。 リーダーみたいな人なのでしょうか。 あんまり特筆すべき情報はないんで、このあたりはサラっと。 |
| 19p目 | 頂上らしきところに蝋燭を置き、 「キラ様」 行方をくらませてから1年経っても、まだキラ信者はいっぱいいるんですね。 ちょうどキラの裁きが途絶えて1年ですから、一周忌みたいな集いなのでしょうか。 むしろ、パッタリと消えてしまったからこそ、より一層神格化されているのかもしれません。 いつか、この信者達、 「悪人を『裁き』の名の下に暗殺する」という教義の「キラ教」とか始めそうです。 いや…もう始めているのかもしれませんよね。 そしていつかまた、Lと戦ったりもするのでしょう。「集団のキラ」はなかなか手強そうだ。 |
| 20p目 | 女の人のアップ。 一瞬「ミサ!?」と思い「粧裕にも似てる…」と思い、でも最終的には全部否定。 ミサにも粧裕にもちょっと似ているように描いているのは意図的でしょうけど、 これは「キラの精神は今も生きている」という象徴、なのでしょうね。 |
| 21p目 | そして最終ページ、蝋燭の炎。 …大場先生、小畑先生、本当にお疲れ様でした! |
■ あとがきみたいなもの ■
こうして終了してみると、あの伏線はどうしたのとかあのキャラはどうしたのとか
うやむやなまま誤魔化された感も強く、満足とは言いがたい最終回でしたが
それでも、デスノおもしれー!と思ってからの約2年は、楽しい日々だったなーと思います。
とにかくこれにてデスノ全頁感想は終了です。
次週からデスノート情報コーナーが始まるようですけど、
さすがにそれを仔細に考察感想…ということはしないつもりですし(内容によりますが)
今後、他の漫画を題材に全頁感想みたいな試みをすることはないと思います。
今までお付き合いくださった方、リンクしてくださった方、コメントくださった方、
全ての方に、どうもありがとうございました。
もちろん今後も「ジャンプ全漫画感想」は続けていきますので
これからもそちらをよろしくお願いします。
「ジャンプ感想の部屋」に戻る